ぬらりひょん「おや、また会ったねえ、ぼうや。 おもりの弁慶は今日は、おやすみかい?」 北斗丸「ぬらりひょん、勝負だ!」 ぬらりひょん「フン。おまえらなんかにやられるぬらりひょんさまじゃないんだよ」 阿古耶「ぜったい、まけないわ!ゆうかのかたき、今日こそとってやる」 ぬらりひょん「じゃあ、やってみるんだね!!」 ぬらりひょんが、おそってきた! 阿古耶「やったわ!ぬらりひょんを、やっつけたんだ!」 ぬらりひょん「く、くやしい………あたしのやぼうがこんなところでおわるなんて……… せっかく、義経をりようして、力をたくわえたのに…… もう少しで、妖怪の王国ができたのにぃ………!」 法輪「悪はかならず、ほろびるものじゃ」 ぬらりひょん「クッ……だが、あたしが死んでも、義経がいる……… 義経が、きっとかたきを取るぞ………」 北斗丸「なんだって?」 ぬらりひょん「むかし、死にかけた義経を助けたのはこのあたしなんだからね………」 義経「………も、もうダメだ……… オレはこのまま、うらぎりものとして死ぬのか………」 ぬらりひょん「義経よ………義経よ、目ざめよ………」 義経「……うう………オレをよぶのは、だれだ………」 ぬらりひょん「義経よ………あたしが、おまえのうらみを、はらしてあげよう」 義経「おまえはだれだ……?」 ぬらりひょん「わが名は、ぬらりひょん。頼朝にねらわれている、妖怪の一人さ。 どうだい、あたしと手をくんで、妖怪を助けちゃくれないか?」 義経「妖怪を助ける………?」 ぬらりひょん「そうさ。おまえ、頼朝にうらぎられたんだろう? 頼朝がにくいのは、あたしたち妖怪と同じはずさ………いっしょに、頼朝をやっつけよう」 義経「兄上を………やっつける………」 ぬらりひょん「そうだ、頼朝を殺すんだよ!」 義経「頼朝を………殺す………」 ぬらりひょん「ホッホッホッ、これでいい。 妖怪に人気のある義経がいれば、いくらでも仲間がふえるにちがいない……… 妖怪の王になるという、あたしのやぼうもかなうよ……ホ−ッホッホッホ……」 ぬらりひょん「………今や、義経はあたしの味方さ。 人間をみな殺しにするまで、まんぞくしないだろうよ………」 頼遠「きさま、なんてことを!」 ぬらりひょん「フン……元はといえば、頼朝が悪いんだろう。 あたしたちは、自分を守ろうとしただけさ………」 阿古耶「でも、そんなやり方、まちがってる」 ぬらりひょん「なんとでも、いうがいい………この勝負、妖怪の勝ち……さ……」 しかけがあります。おしてみますか? ふしぎな光をあびて元気になった! |