セリフ 3

ことね「すごいかぜだわ・・・・ こんやはあらしになるわね」
いばらぎどうじ「ああ そうだな」
ことね「いやだ かぜのせいかしら あかりがきえたみたい・・・・ 
ちょっとまってね すぐろうそくをつけるから・・・・」
ことね「!?」
ことね「きゃあ! あなた!! 
”みこと”が ”みこと”がいないわ!」
ことね「みこと−−!みこと−−−−!!」
いばらぎどうじ「みこと−−!!」
「ことねと いばらぎどうじは おとことおんなのふたごをもうけたが 
あるあらしのばん おんなのあかごが こつぜんときえてしまい 
そのあかごをみつけだすことは かなわなかった・・・・ 

そして 15ねんのさいげつをへて 
おとこのあかご”おとぎまる”は りっぱなしょうねんに せいちょうしていた」
なぞのこえ「おとぎまる・・・・ おとぎまる・・・・」
おとぎまる「はっ!?」
おとぎまる「なんだろう? 
さいきん だれかに よばれているような きがするなぁ・・・・」
おとぎまる「ははうえ ぼくは このごろだれかに よばれているようなきがするんだ」
ことね「まあ・・・・ きっときのせいよ 
それより これをおとなりに とどけてくれる? たくさんつくりすぎたのよ」
”にもの”を てにいれた
ことね「わるいけどいってきてね」
ことね「いってきてくれたのね」
おとぎまる「ははうえ やっぱりだれかに よばれているようなきがするんだ 
はじめよわかったのが だんだん つよくなっているみたいなんだ」
ことね「こまったわね ちちうえに きいてみましょう となりまちかしら・・・・」
ことね「ちちうえはたぶん となりまちにいったとおもうわ」
ことね「”ひめの”さんは ”いわくにむら”にいたとおもうわ きをつけてね おとぎまる」
ことね「なんですって!? そうですか・・・・ 
”よみのくに”に いくことになったのですね・・・・ 
わかりました すべてがおわったら ”みこと”といっしょに かえってらっしゃい 
きをつけてね ”おとぎまる”」
おとぎまる「はい ははうえ」
ことね「にいさん たかやまるさん・・・・ おとぎまるのことを よろしくおねがいします」
おとぎまる「これ ははからです たべてください」
おとぎまるは ”にもの”を わたした
おんな「ああ これはおいしそうだわ ありがとう おかあさんによろしくね」
おんな「おかあさんによろしくね」
おんな「まあ にんげんかいにいくのかい? 
にんげんかいへ いくみちは ”ぼうきゃくのまち”のきたの 
”はんとうさん”にすむ せんにんさまが ふさいでしまったよ」
おんな「あのせんにんさまは へんくつだから とおしてくれるかねぇ・・・・」
なぞのこえ「おとぎまる・・・・」
おとぎまる「はっ!?」
おとぎまる「やっぱりだれかが ぼくをよんでる・・・・ 
こえが だんだんはっきりしてきた やっぱり ははうえに そうだんしてみよう」
いばらぎどうじ「さあ なかにはいりなさい」
おとぎまる「ちちうえ ははうえ ぼく やっと わかったんだ 
あれは・・・・ あのこえは ぼくの”はんしん”だ! 
ぼくは ”はんしん”を さがしにいく」
ことね「!? あなた ま まさか ”みこと”のことでは・・・・」
いばらぎどうじ「うむ ”みこと”が よんでるのかもしれないな・・・・ 
わかった いってみるがいい」
ことね「このせかいをでて にんげんかいへいきなさい 
そして ”ひめの”というみこを たずねるのです 
ひとさがしのうらないを とくいとするかたです」
いばらぎどうじ「これをもっていきなさい おまもりだ」
”ふしぎないし”を てにいれた
おとぎまる「ちちうえ ははうえ それでは いってきます」
いばらぎどうじ「しゅびはどうだ? おとぎまる 
にんげんかいの いきかたは 
ほくせいの”はんとうさん” にすむ ”ぼうぼうせんにん”が しっているはずだ!」
いばらぎどうじ「そうか・・・・”よみのくに”に いくのか・・・・ 
おとぎまる おまえはおとこだ もうなにもいわん がんばってくるんだ!」
おとぎまる「はい ちちうえ!!」
いばらぎどうじ「しぬんじゃないぞ 
かならず いきて ”みこと”といっしょに かえってくるんだぞ!」
おとぎまる「ちちうえ」
いばらぎどうじ「おとぎまるか・・・・ なにかようか?」
おとぎまる「ちちうえ しじゅう だれかに よばれてるようなきがするんだ 
あれは たすけをもとめるこえだ」
いばらぎどうじ「なにをいってるんだ・・・・ 
しかたない うちにかえってから ゆっくりきこう 
さきにかえっていなさい」
いばらぎどうじ「さきにかえってなさい」

おとこ「おや ”おとぎまる”ちゃんか おおきくなったなぁ」
おとこ「おとうさんなら そこにいるよ」
おとこ「ほう いきわかれの”みこと”ちゃんを さがしに・・・・ いいはなしだねぇ・・・・」
おとこ「がんばんなよ ”おとぎまる”ちゃん 
こまったことがあったら いつでもたすけるからね」
おとこ「ぼうぼうせんにんのまご? う−ん・・・・・・・・・・・・ 
そういえば しらないこどもが いずみであそんでたのを みかけたけど・・・・」
おとぎまる「そのこは どこに?」
おとこ「みなみのやまに ふらふらあるいていったような・・・・」
おとこ「たぶん”わすられのやま”に あるいていったとおもうなぁ・・・・」
おとぎまる「きれいないずみだなぁ」


おとぎまる「”ぼうぼうせんにん”さんですね?」
ぼうぼうせんにん「なんじゃ おまえは?」
おとぎまる「ゆくえふめいの きょうだいをさがしにいきたいんです 
にんげんかいへのいきかたを おしえてくれませんか?」
ぼうぼうせんにん「にんげんかいへ いくみちをひらけじゃと? 
ならん ならん! むやみに まよいこまれては たまらんからな」
おとぎまる「どうしてもだめですか?」
ぼうぼうせんにん「おまえもしつこいな 
まごがおらんなって それどころじゃないんじゃ かえれかえれ」
ぼうぼうせんにん「なに? 
それらしいこを みつけたが きおくをなくして かえろうとしないじゃと? 
きおくをもどすには わしのつくる ”かいおくたん”がひつようじゃが 
ざいりょうがない いっしょに とりにいってくれんか?」
ぼうぼうせんにん「にんげんかいへいくみちを ひらくことを 
かんがえてやっても いいとおもったのにのう・・・・ ざんねんじゃ」
ぼうぼうせんにん「では すぐいこう 
ざいりょうは ほくとうの ”かろうのどうくつ”にある」
”ぼうぼうせんにん”がどうこうすることになった
ぼうぼうせんにん「あのどうくつは ようかいのすみかでのう 
わしひとりでは いけんのじゃ 
いっしょに とりにいってくれんか?」
ぼうぼうせんにん「おお ひさしぶりじゃの・・・・」
ぼうぼうせんにん「なんじゃと!? よみのくにへのいきかたじゃと? 
そんなものきいてどうする?」
おとぎまる「よみがえった ようかいのしゅりょう 
”あまつみかぼし”を たおしにいくんです 
おねがいです おしえてください!!」
ぼうぼうせんにん「ふ−む・・・・ おしえてやらんでもないが 
かなりきけんじゃぞ なんせ ようかいの すみかじゃからな」
てんちまる「だいじょうぶです 
それに なかまが とらわれているんです 
いっこくもはやく いかなければ」
ぼうぼうせんにん「・・・・・・・・・・・・・・・・ わかった おしえてやろう 
よみのくには にほんの”ふしさん”から いけるのじゃ 
ただし そらをとぶどうぐがなければ どうしようもない」
おとぎまる「そらをとぶどうぐ!? 
”やえもんさん”なら なんとかなるかもしれない」
さいかく「よっしゃ いってみるか!」
ぼうぼうせんにん「きをつけるんじゃぞ!」


おとぎまる「ごめんくださ−い」
おとぎまる「だれもいないみたいだなぁ・・・・」
おとぎまる「ごめんくださ−い」
おとぎまる「やっぱり だれもいないや」
がんきまる「おれ ここのうちのこになるんだ」
がんきまる「”ぼうぼうせんにん” なんてひとしらないよ 
おれ ここのうちのこに なるんだ」
ぼうぼうせんにん「おお ”がんきまる” 
わしじゃ おじいちゃんじゃぞ」
がんきまる「??? おじいちゃんだ−れ? おれ しらないよ?」
がんきまる「おじいちゃん だ−れ?」
ぼうぼうせんにん「いいこじゃから これをのむのじゃ」
がんきまる「?」
”がんきまる”は”かいおくたん”を のみこんだ
がんきまる「あれ じいちゃん おれ なんでこんなところに いるんだ?」
ぼうぼうせんにん「ばかもの! 
どうせ きおくをなくすいずみにでも おちたんじゃろう 
あれほど いずみにはきをつけろと いっておいたのに!」
がんきまる「だって ひまだったんだよ・・・・ 
ふらふらしてたら おちちゃったんだ」
ぼうぼうせんにん「とにかくかえるぞ!」
ぼうぼうせんにん「”おとぎまる”とやら せわになったのう 
にんげんかいへ いきたくなれば 
”はんとうさん”のきたにある ”じゅかい”にくるがええ まっとるぞ」
”ぼうぼうせんにん”がどうこうしゃからはずれた
おんな「かわいそうに・・・・ このこ きおくを なくして さまよっていたの 
いくところがないみたいだから わたしが そだてようとおもうの 
もう かわいくて かわいくて」
おんな「もう かわいくて はなせないわ」
おんな「なにか ようかしら?」
おんな「そうだったの・・・・ また さみしゅうなるね・・・・」


おとぎまる「なんだかしらないけど ふういんされているみたいだ」
ぼうぼうせんにん「ここに ざいりょうがある 
ひとに あらされんよう ふだんはふういんしてあるんじゃ」
ぼうぼうせんにん「はっ!!」
ぼうぼうせんにん「さあ いくぞ」
ぼうぼうせんにん「ここに ざいりょうを かくしてあるのじゃ 
このばで つくってしまおう」
ぼうぼうせんにん「よし できた 
さあ ”がんきまる”のところに あんないしてくれ」
”かいおくたん”を てにいれた
ぼうぼうせんにん「もうここにはようはないぞ 
はよう ”がんきまる”のところに つれていってくれ」
おとぎまる「このたからばこは ”ぼうぼうせんにん”じゃないと あかないのか・・・・」
おとぎまる「わあ おおきないわだなぁ・・・・」
ぼうぼうせんにん「こりゃ こんなところにはようはないぞ 
はよう まごのきおくを もどすんじゃ」
ぼうぼうせんにん「よくきたな それでは にんげんかいへのとびらを ひらいてやろう」
ぼうぼうせんにん「はあっ!!」
ぼうぼうせんにん「さあ あのうずのなかに とびこめばよい 
ただし このくうかんは いちじてきなものじゃ 
どこにつながっているのかは わからんし 
もどってくるばしょも じぶんでみつけねばならん 
そのことをおぼえておくのじゃ」
おとぎまる「はい」
ぼうぼうせんにん「では きをつけてな」
がんきまる「じいちゃん ごめん おれもいっしょにいってくる!」
ぼうぼうせんにん「な なに!?」
ぼうぼうせんにん「こら−−−! がんきまる−−−!!」
がんきまる「いいなぁ おにいちゃん にんげんかいにいくのか・・・・ 
おれも いきたいなぁ・・・・」
ぼうぼうせんにん「こら ばかなことをいうんじゃない」
がんきまる「いいなぁ」



おとぎまる「ここがにんげんかいか・・・・ やっとくることができた」
おとぎまる「き きみは・・・・」
がんきまる「へへ・・・・ おれもついてきちゃった 
だって あそこにいると たいくつなんだもん!」
おとぎまる「でも・・・・」
がんきまる「いいじゃないか じいちゃんからきいたぜ 
おれもいっしょに きょうだいをさがしてやるよ よろしくな!」
”がんきまる”がむりやりなかまになった

ちょうろう「にしのもりに かりにいったおとこたちが かえってこぬのじゃ 
いったいどうしたことじゃろう・・・・」
ちょうろう「そうか あなたがたのおかげで 
むらのおとこたちが かえってきたのか ありがたいことじゃ」
ちょうろう「せわになりましたな」
おみつ「はんすけさん このひとよ このひとが ちちをころしたのよ」
はんすけ「なにい こいつか!」
おとぎまる「まて なにかのまちがいなんだ そんなおぼえはない」
はんすけ「おみっちゃん こいつはつよそうだ もうすこし ようすをみよう」
おみつ「おまえは ちちのかたき! なにしにここへきたのよ!!」
おみつ「ほんとうに ありがとうございました ごおんは いっしょうわすれません」
はんすけ「おみっちゃんに かわって 
このおれが かならずしょうこを つかんでやるからな」
おんな「おとこたちがみんな いなくなっちまったんだ」
おんな「あんたたちが おとこたちを たすけてくれたのかい 
こどもなのにやるもんだねぇ」
おんな「おみつさんのところにいる はんすけは 
あのいえの”かほう”を ねらっているっていう うわさだよ 
だいじょうぶかねぇ・・・・」
おみつ「きゃあ はんすけさん なにをするの!?」
はんすけ「やっと みつけたぞ おまえが もっていたんだな」
おみつ「わ・・かったわ! ちちをころしたのは あなただったのね!」
はんすけ「うるせえ!!」
おみつ「きゃあ たすけて」
はんすけ「ちくしょう あといっぽのところで・・・・ おぼえてやがれ!!」
おみつ「ありがとうございました 
いままでうたがったりして すみませんでした 
はんすけは ばんしょにつきだします 
これは ちちのかたきをさがすために とっておいたものですが 
いらないのでさしあげます」
”つうこうてがた”を てにいれた
ようかい「また あたらしいえものが やってきたな 
おまえたちは われらのへいたいとなって うまれかわるのだ」
おんなのこえ「ちちのかたき!!」
おとぎまる「なんだって いまのようかいが きみの・・・・?」
おみつ「しらばっくれないで! 
いまのたたかいかた わたしのちちが ころされたのと おなじてぐちだったわ」
がんきまる「そんなのしらないぞ」
おみつ「いいわ! かならず しょうこを つかんでやる!!」
やくにん「”つうこうてがた”がないと 
ここを とおすわけにはいかん かえった かえった」
やくにん「とおってよし!」
おとこ「おらのふねがながされちまって いまはわたれねぇんだ」
おとこ「やっと おらのふねがなおっただ ”ほっかいどう”に いくだか?」
おとこ「”ほっかいどう”に いくだか?」
おとぎまる「うわっ!? けっかいだ! なにかが ふういんしてあるのかな?」
おとぎまる「うわっ!? けっかいだ! なにかが ふういんしてあるのかな?」
たかやまる「だいじょうぶだ ”こくてんふ”を つかってみよう」
たかやまる「これでおくに はいれるはずだ いこう」
”れいしょうい”を てにいれた
てんちまる「どうやら ”しちふくじん”の たからのひとつのようだ」
ちょうろう「わしらは やまのかみを あがめて くらしておったが 
そのかみがとつぜん あばれだして 
やまでじこが おこるようになった なんとかしてくれぬか?」
ちょうろう「こんなことを ひとにたのむものじゃ ないからなあ・・・・」
ちょうろう「そうか やってくれるか ありがたい」
ちょうろう「やまのかみを なんとかしてくれんか?」
ちょうろう「たのみましたぞ」
ちょうろう「なんと やまがみを てなづけたとな!? 
なんと すごいひとたちじゃ ありがとう ございました」
ちょうろう「ありがとうございました」


やまがみ「ここは わしのりょういきじゃ 
でていかんと いたいめにあわせるぞ でていけ!!」
やまがみ「わしに かまうと いたいめをみるぞ!」
やまがみ「ゆるしてくれ かみのなかで おちこぼれといわれ 
わるいようかい ぐんだんの てさきになったのじゃ 
わびといってはなんだが おまえたちに ちからをあたえよう」
おとぎまるは しょうかんじゅもん”やまがみ”を おぼえた!!
やまがみ「しんせいのある ようかいをたおしたとき 
おまえにしたがうじゃろう わしも ちからをかすぞ」
やまがみ「いつでも おまえたちに ちからをかすぞ 
えんりょなく しょうかんしてくれ」