ダイダラボッチ
[きたのむらの依頼を受ける前]
たかやまる
「おや？ここからさきにすすめないぞ」
ひめの
「けっかいがはってあるようね」
だいだらほっち
「こら！ おれさまのかおのうえにのるんじゃない！
こんかいのいけにえは きさまらか！？」
たかやまる
「えっ！？ ここがかおのうえ？
なんておおきいんだ！
おまえが だいだらぼっちだな！？
おまえをたいじにやってきた
いくぞ！！」
だいだらぼっち
「なにを こしゃくな！ おまえたちなんか すいこんでやる！！」
たかやまる
「う−ん いてて････
どうやら だいだらぼっちにすいこまれたみたいだぞ
なんとかそとにでないと」
ひめの
「しっ ひだりのほうから ひとのこえがきこえてくるわ！？」
かんのむし
「おれは びょうげんきんのおやだま かんのむしだ！！
おれさまと たたかうつもりか？
おもしろい かかってこい！！」
かんのむし
「しょせん おいらはびょうげんきんさ
いつかはきえるうんめいだ
ふにゃふにゃふにゃ････」
かんのむしをたいじすると
どこからかだいだらぼっちのこえがきこえてきた
だいだらぼっち
「おや？ どうしたことじゃ
いままでいらいらしていたのが きゅうにおさまったぞ
びょうきがなおったのかな？」
たかやまる
「おい だいだらぼっち！！
ぼくがびょうげんきんをたいじした
だからもう いらいらすることないんだよ！！」
だいだらぼっち
「ほんとか！？ そいつはありがたい かんしゃするよ」
ひめの
「かんしゃしているんなら はやくここからだしてよお！！」
だいだらぼっち
「わかったよ いま くしゃみをするからまっていてくれ！
は･･は･･はくしょん！！」
たかやまる
「うわ−−−−っ！！」
たかやまる
「あ− たすかった
おまえがのみこんだひとたちも みんなたすけてやるんだぞ」
だいだらぼっち
「もちろんだ
ところでたすけてくれたおれいに このふえをやろう
このふえをふけば おれが おまえがいったことのある
まちやむらにはこんでやろう
おれのたすけをかりたいときは
いつでも きがるに ふえをふいてくれ
ただし どうくつや たてもののなかには
はいれないからな」
たかやまる
「ほんとうかい？ それはたすかるよ！！」
だいだらのふえを てにいれた
だいだらぼっち
「よ−お たかやまる ひさしぶりだな
おれさまにあいたいのならふえをふけばこっちからいくぜ
よっぽどひまなんだな･･」