おおとりむら
おれだ でんすけだ
さっき むらのつかいにあった
おやじが たおれたらしいんで
むらにもどることにする
おまえのこううんを いのってるよ
ごしんたいの おかげで
ここは たびびとのたえることが ないんですよ
ほんとうに うちのへいきちは
いくじが なくて
そのくせ へんにがんこで
すみませんねえ あのこも
ほんとうは かんしゃしてるんですよ
がんこなこで・・・
へいきち
うぇ−ん みんなが ぼくのことを
よわむしだからって いじめるんだ
おにいちゃん つよそうで いいね」
天地丸
「おれも むかしは そうやって
よく いじめられたよ
そのうち なんとか なるもんさ」
へいきち
「なぐさめなんか いらないやい」
・・・ ふんっだ!
あんな へいきちみたいなよわむしと
くち きかないほうがいいわよ
へいきちって じつは すごいやつ だったのねぇ−
へいきちは いじめがいが あるなあ
お おれ もう へいきちを いじめたりしないよ
ほ ほんと ほんと
[へいきちと会話する前]
よかったら おまいりしてくだされ
[へいきちと会話した後]
こまったことが おこってしまった
だいじな ごしんたいを ばけものに
ぬすまれてしまったのじゃ
おみうけしたところ あなたは
ふしぎな きを はっして おられる
ちからに なっては くれぬか?
[やだ]
わしらでは どうすることも できん
どうか おたのみもうします!
[おう]
そうか ありがたい
ばけものの すみかは きたの
ざんがつさんという やまじゃ
しっかり たのみますよ
かんぬし
「おお これは まさしく ごしんたい
ありがとう ございました
なにか おれいが したいのじゃが」
天地丸
「では てがらは へいきちという
ことに してくださいますか?」
かんぬし
「は? かわった おひとじゃなあ
へいきちに はなしてきますから
わるいが なかの だいに ごあんち してきてくだされ」
ありがとう ございました
[御神体の台 神主との会話前]
なんにも おいてないや
[神主に話した後、台に御神体を置く]
「天地丸よ 天地丸よ・・・」
どぐうから とつぜん ききおぼえの
ある やさしい こえが ひびいた
「わしは ごしんたいに やどるものだ
ざんがつさんの ひがしの ちいさな
もりの なかに ようかいたちの
かくれざとが ある
いそいで そこへ むかってくれ
この おふだを もってゆけ
おふだ を てにいれた
「・・・・」
ボツ?
い いそいで そこへ むかってくれ
この おふだを もってゆけ・・・・・・・
もってゆけ・・・・・