キャプテン翼 原作者
高橋陽一先生 あたたインタビュー!!


『キャプテン翼 栄光へのスーパーシュート』から一部抜粋してみました。

"ゲームは友達っ!!"のファミ神伝承者3人が、高橋陽一先生の仕事場を訪問。
翼くんの誕生秘話など、いっぱい話を聞いてきたで!!

■いよいよ高橋先生の仕事場を訪問だっ!!
陽:やあ、ファミ神のみんなよく来てくれたね。ついさっき仕事が終わったところなんだ。
  さあ、どうぞどうぞ。
K:おじゃましま〜す。うおっ!玄関を入るといきなり優勝カップやトロフィーの山だぜ〜っ!!
T:翼くんの連載記念や、少年ジャンプ愛読者賞のトロフィーがありますね。
  あっ、野球やボウリング大会のトロフィーなんかもありますよ。
  先生はスポーツマンなんですねっ!
陽:ははっ、それほどでもないけど、小さいころから体を動かすことは大好きだったよ。
  特に野球が大好きだったよ。"ヒーローズ"っていう野球チームを作ってるんだ。
C:オ〜!ベースボールですか。スバラシイッ!!
K:先生は『キャプテン翼』みたいなサッカーマンガをかいているのに、自分ではサッカーをやらないんですか?
陽:いやあ、もちろんサッカーだって大好きだよ。
  なんたってボクは、スポーツの中でも世界中でイチバン人気があるのはサッカーだと信じてるからね。
  自分で実際にプレイするのは野球がイチバンだし、
  仕事をしていてもついウズウズしてきて野球をしに行っちゃったりするけど、
  たまにはサッカーボールをおもいっきり蹴りたくなる、なんてこともあるよ。

■楽しいことだったらなんでも大好きさ!
K:さ〜て、今度は少しゲームの話をお聞きしたいんですけど、
  やっぱりスポーツ好きな先生としては、家の中に閉じこもってするファミコンゲームなんてのは、
  やったことないのとちがいますか?
陽:いやいや、Kちゃんそんなこともないんだよ。
  ゲームはゲームとしてキチンとした娯楽だからね、ボクは楽しいものならすぐ夢中になっちゃうんだよ。
T:うわーい!ボクらも楽しいことならなんでも好きです!
  先生は今までにどんな楽しいゲームをやってこられたんですか?
陽:うーんそうだな、テニス、ゴルフ、サッカー……スポーツもののゲームはいろいろやったなァ。
  あと『さんまの名探偵』なんてのもやったけど、やっぱり野球が大好きだから『ファミスタ』には熱中させられたよ。
  アシスタントのみんなとやり始めると、ついつい熱くなっちゃうんだよね。負けずぎらいの性格なのかな。
K:うおお〜〜っ!!先生、今度Kのタイタンズと試合してほしいぜ〜!

■翼くんのゲームに高橋先生もびっくり!!
K:それでは、いよいよ高橋先生にファミコンの『キャプテン翼』をやっていただくぜっ!
K:はい、先生。ご自分の作品がファミコンになったのを見たご感想は、いかがですか?
陽:うん、ボクは初めて買ったゲームが『スーパーマリオ』だったんだけど、
  今はこういったものまでゲームになってしまうんだね。
  絵のほうもボクが自分でかいたんじゃないかと思うくらい似てるねェ。
  これはゲームっていうより、テレビアニメの翼に近いかな。
T:そういえば、先生の奥さんは声優の小粥よう子さん(翼くんの声!)なんですけど、
  奥さんと一緒にゲームはしないんですか?
陽:いやあ、ハハハ。うちのはゲームをしないからね。
  ボクの対戦相手はいつもアシスタントのみんなになっちゃうんだ。

■しだいに翼はひとり歩きをし始めたんだ
T:先生もやっぱり面白いゲームを買ったりすると、つい手が出たりして仕事ができなくなったりするんですか?
陽:いやあ、ボクは絵をかくのだけは早いからねェ、
  遊びたいときは先に仕事を済ませてから遊びに行くようにしてるんだよ。
K:うおおお〜立派だぜっ!!T、お前も少しは高橋先生を見習わんかいっ!!
陽:はっはっ、まあボクだってたまには、しめ切りに追われることもあるからね。
K:ところで先生は野球が大好きなのに、
  どうして『キャプテン翼』のようなサッカーマンガをかこうと思ったんですか?
陽:それはね、翼の連載がスタートしたのはたしか昭和56年だったと思うけど、
  あのころはスポーツをテーマにしたマンガというと野球モノばかりだっただろう?
  だからサッカーの話なら読者のみんなも新鮮なかんじがするんじゃないかな、と思ってかいたんだ。
K:うおお〜っ!7年間も翼くんをかき続けたのか〜。気が遠くなりそうだぜ〜〜っ!!
陽:それでも途中からは翼をはじめとして、それぞれのキャラクターがひとり歩きをし始めたからね。
  マンガの登場人物たちがボクの手を離れて、自分たちの力で物語を作っていってくれた、というかんじだったかな。

■え?翼くんがワールドカップで優勝!?
C:ミーは、早苗ちゃんのファンなのデース。ヤマトナデシコ素敵ネェ〜。
  タカハシ先生はァ、理想のタイプなのですかァ?
陽:う〜ん、どうかなあ。今思えばそうだったのかもしれないね。
  『キャプテン翼』が完結しちゃったから、もう早苗ちゃんに会えなくなっちゃって、君たちも残念だね。
T:連載していたころをふり返ってみて、いったいどんな気持ちですか?
陽:なにしろ7年間だからね、よくここまで続けてこれたと思うよ。
  だけど、いざ終わってみれば長いようで短かったというのが、正直なところだろうね。
K:1年間で1000ページかいたとしてェ・・・・・・ひょえええ!
  7年間で7000ページっ!!翼くん、長いあいだご苦労さまでした、だぜ〜っ!!
陽:本当はね、翼をキャプテンとする日本のプロサッカーチームが、ワールドカップで優勝するところまで
  考えてはいたんだよ。でもそれは日本中の翼ファンの夢だろ?
  夢がそんなに簡単に現実になってしまったらつまらないだろうし、
  夢はあくまでも夢として残しておかなくちゃいけないよね。

■これからもスポーツものをかき続けるぞ
T:今後の新作の予定なんかは、あるんですか?
陽:フフッ、やっぱり気になるかい?
  これはまだ企業秘密だから、くわしく教えてあげるわけにはいかないけど、だいたいの構想はもうできてるんだ。
  まあ、今度の作品もスポーツもの、とだけ言っておこうかな。
K:うおお〜〜っ!!楽しみだぜ〜っ!
  また翼くんに負けないくらい面白い作品を、お願いしますよっ!!
C:ど〜んなスポーツですかァ?ミーは知りたいデース。
陽:それは見てのお楽しみだね。
  これからも『キャプテン翼』にも負けない面白い作品をかいていくから、みんなも応援してね!
K:今日はホントにお忙しい中、ありがとうございました〜!!

(1988年4月30日発行)


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