セリフ 51


 



人魚「こおりの花、どうしたね?
こおりの花持って来てくれないと、わたし帰らないね」

人魚「わあ、持って来てくれたね!こおりの花ね、きれいね!」
北斗丸は、人魚にこおりの花をわたした!
人魚「あなた、ありがと。おくって帰るか?」
人魚におくってもらいますか?

人魚「ありがとね。これでわたし、一番きれいな人魚ね」
北斗丸「こちらこそ、はこんでもらってありがとう」
人魚「どういたしまして。帰りたい時、いつでも来るいい。わたし、ここにいる」
人魚「じゃあ、帰るね。あなた、ふねにのるね」

人魚「ありがとね。これでわたし、一番きれいな人魚ね」
北斗丸「こちらこそ、はこんでもらってありがとう」
人魚「どういたしまして。またなにかあったら、声かけてね。サヨナラ」

人魚「やあ、かえるか?」
人魚におくってもらいますか?
人魚「かえりたい時はいつでも声をかけるね」




コロポ「どこに行くんですか!?ボクは、えぞをはなれる気はありませんよ」

阿古耶「ちょっと、どこに行こうっての北斗丸!頼遠を助けなきゃ!」


北斗丸「あれ?人魚さん、いないなあ」
阿古耶「人魚さんに、連れて来てもらったんじゃないからよ。
海をわたりたいなら、ほかの方法をかんがえないとね」




北斗丸「大きなみずうみだなあ」
しんりゅう「だれだ、わしのねむりをさまたげるのは………?」
北斗丸「す、すみませんでした!」
しんりゅう「ほう………すなおなやつじゃ。
おや、おぬし………なにか、大きな力と戦っておるのか」
北斗丸「えっ!なぜ、それを!?」
しんりゅう「わしほどのりゅうになればそれくらいのこと、見ただけでわかるのじゃ。
おぬしが、正しい心の持ちぬしだということもな。
わしの名は、しんりゅうじゃ。おぬしの力になってやってもよいぞ。
そのかわり、おぬしの心がまえをためさせてもらうがな。どうする?」
しんりゅうのいうことを、聞きますか?

しんりゅう「では、わしのねむりをじゃませんでくれ………」


しんりゅう「この世のどこかに、ふしぎなたまがある。
命のたま、聖なるたま力のたま、守りのたまはやてのたま、こころのたま………の6つじゃ。
それらを、すべて持ってくれば力になってやろう」


しんりゅう「おお、すべてのたまをそろえたようじゃな。
では、やくそくどうり力をかそう。そこのむすめよ、名をなんという?」
阿古耶「はい、阿古耶です」
しんりゅう「そうか。阿古耶よ、わしの力がひつような時は、よぶがよい」
阿古耶「ありがとうございます」
阿古耶は『しんりゅう』をよべるようになった!!


しんりゅう「では、それまでやすむとするか……」


しんりゅう「まだ、そろっていないではないか。
命のたま、聖なるたま力のたま、守りのたまはやてのたま、こころのたま
………の6つじゃぞ。待っておるからのう」

阿古耶「しんりゅうさん、げんきかなぁ…………」





阿古耶「きりんって、つきみそうを食べるっていってたよね。
北斗丸、つきみそうをあげてもいい?」
つきみそうを、あげますか?

北斗丸「ダメだよ。これから、いくらだってひつようになるんだ」
阿古耶「そう………」


北斗丸「もちろん、いいとも」
阿古耶「ありがと。さあ、きりんさん……つきみそうだよ、お食べ」
きりん「ありがとう」
北斗丸「きりんが、しゃべった!?」
阿古耶「ありがとうだって!?」
法輪「さすが、しんじゅう」
きりん「あなたたちにこそ、つきみそうがひつようでしょうに………
わたしのために、ありがとう。
そのやさしさは、かならずこの世をすくう力となるでしょう………
わたしにも、手助けをさせてください」
阿古耶「えっ……よ、よろこんで!」
きりん「ともに、がんばりましょう」
阿古耶は、『きりん』をよべるようになった!


北斗丸「本当に、きれいだなあ」
阿古耶「でも、なんか……かなしそうに見えるよ」




阿古耶「わあ、きれいなとり……でも、かなりよわってるみたい」
北斗丸「阿古耶、そんなことわかるのかい?」
阿古耶「うん、なんとなく………火をあびれば、元気になるっていってるみたいよ」
頼遠「火だって?」
北斗丸「頼遠、ふどうさまの術を使ってみたら?」
頼遠「そうだな、やってみるか」

ほうおう「ありがとう、人間よ……」
北斗丸「しゃべった!?」
ほうおう「火をあびたおかげで、すっかりげんきになった……
おれいになんでも、ねがいをかなえてやろう」
法輪「なんでも!?」

阿古耶「……それなら、力をかしてもらえませんか?この世を平和にするために……」
ほうおう「感心なむすめよ………そのねがい、かなえてやろう。
おまえがよべばわたしはどこへでも行く。それで、よいか」
阿古耶「はい」
ほうおう「では、気をつけて旅をつづけるのだぞ……」
法輪「せっかく、なんでもかなえるといってくれたのに………
だいぶ、北斗丸のえいきょうを受けたようじゃな」
阿古耶「そうかなあ」
阿古耶は『ほうおう』をよべるようになった!

北斗丸「火でげんきになるなんて、へんなとりだなあ」
北斗丸「ふしぎなとりだな」
頼遠「これは……でんせつのれいちょう、ほうおうじゃないか?」
北斗丸「げんきがないみたいだけど、どうしたんだろう……?」




少年「まいった!」
いだてん「わたしが、つかまるなんて………いや、おみごと」
北斗丸「男の子が、ばけた!?」
いだてん「ばけたとは、ひどいな。わたしは、いだてん。
こう見えても、ほとけなんだがね………
まあ、いい。では、やくそくのほうびをやろう」
阿古耶「やったあ!」
頼遠「やったな、北斗丸」
阿古耶「それで、ごほうびはなんですか?いだてんさま」
いだてん「わたしの力だよ。こまったときにはいつでも、かけつけてあげよう」
法輪「おお、それはありがたい」
いだてん「では、わたしは行くよ。また会おう」
北斗丸「ありがとうございました!」
北斗丸「さあ、また旅をつづけよう」
法輪「よっしゃ。まだまだ、先は長いぞい」
いうぺ法輪は『いだてん』をおろせるようになった!


頼遠「北斗丸、やめるのか?」
北斗丸「いや、まだまだ!」
少年「いつでもちょうせんをうけるよ。きがむいたら、またきな!」
少年「お−い。にげちゃだめだよ!」