セリフ 38



男「この村には、すごくおどりのじょうずな女の人がいるんだけど、
オレは、むかし見た、『いわみむら』の、しょうぞうさんのおどりのほうがすきだったなぁ……」
男「あんた、しょうぞうさんのでしなんだ。
オレもしゅぎょうに行こうかなぁ」
男「北東には、迷いの森がある。中は、いりくんでいるから、入らないほうがいいぜ」
男「迷いの森って、知ってる?あそこには、オレたちの神さまが住んでいるんだよ。
悪いヤツが近づくと、宝刀でやっつけるんだって」
女「少し前までは、ここらにはコロボックルっていうようせいたちがいたのよ。
どうして、いなくなっちゃったのかしら?」
女「村を出て、ず−っと北西へ行くと、とりでがあるの。
でも、行かないほうがいいわよ。住人に見つかったら、ひどい目にあうから」
こども「あのね、北の方には、お花畑があるの。どんなお花でも、さいてるの」


神主「おや、そこの少年………おぬしには神の力が感じられるのう」
神主「そこの少年………おぬしには、神の力が感じられる。
まさか、でんせつの神おろしができるのか?」
北斗丸「はい、できます」
神主「おお……本当に、できる人間がいるなんて………では、いいことを教えよう。
そなたがおろせる神が四人になったら北東のはなれたところにある山あいに行くがいい。
きっと、いいことがあるはずじゃ」
神主「早く、四人の神をおろせるようになって、北東の山あいへ行くのだ」

神主「また、ひとまわりりっぱになったのう」



男「おや、めずらしい。旅の人かね」
子ども「このあいだ、はんぶんおさかなの女の人を見たよ。きれいな人だったなあ」
女「わたし、まつまえ村から来たの。
あの村には、なにか悪いものが取りついてて、みんなのろいで死んでしまうのよ」
女「まつまえ村に、へいわがもどった?でも、わたし、この村が気に入ったの」
男「まつまえ村では、おそろしいびょうきが、はやっているらしいな」
男「まつまえ村の人が、遊びに来たよ。
びょうきじゃなくて、妖怪ののろいでくるしんでたんだってさ」
男「見かけん顔だね。えっ、海のむこうから来たって?それはそれは」


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せいめい「ほう、たびのかたかな?わたしは、せいめいともうします」
せいめい「わたしは、せいめいともうします……そ、その剣は、『にっこうけん』!?
どうやら、あなたがたは、かみがみの力をつかえるようだ」
せいめい「わたしは、魔力のさいだいちを、3あげることができます。ともにおつれください」
仲間にしますか?

せいめい「ざんねんだ……」

せいめい「こうえいです!」
せいめいが仲間になった!

せいめい「仲間がおおいですね。
わたしは、ここで待っています。いつでも来てください」




男「あわじ村の近くにある、おのころいせきってところに
ふしぎないしを3こ持っていくと、なにかおこるらしいぞ」
男「南には、びぜん村とあわじ村があるんだぜ」
男「オレ、タタラ神社の宝ものがなにか、知っているよ。
なんか、とっても大切な刀だってさ」



しょうぞう「わしは、むかしはおどりをおどらせたら日本一といわれたんじゃ。
いまはもう、としをとってしもうて体がうごかんようになってしもうたがの……」
北斗丸「あなたが、しょうぞうさんですか?」
しょうぞう「そうじゃが、なにか用かの?」
北斗丸は、えぞのおどりこのことを話した。

しょうぞう「なに!日本一のおどり手とな!?むむむ……もう少しわかければ……」
しょうぞう「そうじゃ!わしがくんれんしてやるから、
おぬしがいって、わしのおどりを日本一じゃとしょうめいしてくれんか!」
北斗丸「え……?」
しょうぞう「だいじょうぶじゃ。人間がんばればなんとかなる!」
おどりのくんれんを受けますか?


しょうぞう「むむむ……受けてはくれんか……」
しょうぞう「たのむ!わしがくんれんしてやるから、
おぬしがいって、わしのおどりが日本一じゃとしょうめいしてくれ!」
おどりのくんれんを受けますか?

しょうぞう「おお、そうか!わしのとっくんはきびしいが、がんばるんじゃぞ!」
しょうぞうのくんれんは、あさまで、つづいた……

しょうぞう「さあ、がんばってこい!」

しょうぞう「がんばってくるんじゃぞ!」


しょうぞう「そうか……ごかくか……世の中まだまだひろいのう……」
頼遠「アメノウズメだったということは、だまっておいたほうが、いいみたいだな」
北斗丸「そうだね」
しょうぞう「なにかいったか?」
北斗丸「いえ、なんでもありません。おどりを教えてくださって、どうもありがとう」
しょうぞう「わしのおどりと、ごかくとは、よのなかまだまだひろいのう……」





長老「グ−グ−………スヤスヤ………」
よめ「すいませんねえ。
近ごろ、おじいちゃんたら、イネムリばかりしてるのよ。一日中こうなんだから」

よめ「すいませんねえ。おじいちゃんたら、またイネムリしてるんですよ」
長老「なんじゃ、なんじゃ!また、わしのじゅみょうをちぢめようってのかい?」
北斗丸「えっ、そ……そんなつもりじゃ……」
よめ「気にしないでください。さっき、目つきのこわい男の人が来て
イネムリしてたおじいちゃんをムリヤリおこしたんです。
それで、おこってるんですよ」

長老「まったく、しつれいな男じゃ!
しかも、あやまりもしないで、タタラ神社の封印のとき方を聞いていきおった」
頼遠「なんだって、タタラ神社の封印のとき方?それで、教えたのか?」
長老「おお、教えたとも。それでも、ありがとうもいわん。
とんでもないヤツじゃったわ」
阿古耶「そんなに気に入らないんだったら教えてやらなきゃよかったのに」
長老「だって、こわかったんじゃもん」

頼遠「こうしてはいられないぞ、北斗丸!
だれかが、『くさなぎのつるぎ』をねらってるらしい」
北斗丸「うん。長老さん、オレたちにもタタラ神社の封印をとく方法を、教えてください」
長老「なんじゃ。やっぱり、あんたたちもか。
あの入り口の封印をとくには、南西のどうくつの中にある、泉の聖水をふりまけばいいのじゃよ。
ただし、あそこは妖怪の住みからしいぞ」
法輪「南西のどうくつですな。よし、急ごう」
北斗丸「長老さん、ありがとうございました」
長老「気をつけてな………ファ−ア、またねむくなってきたわい………ムニャムニャ」