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セリフ 34


男「イテテ………ひ、ひどいなあ………グスン」
北斗丸「だいじょうぶですか?」
男「ああ………どなたか知りませんが、ありがとう」
法輪「なんで、こんな目にあうんじゃ?」
男「こっちが聞きたいくらいです。
わたしはただ、近ごろ町に妖怪が出てぶっそうだって、いっただけですよ。
そしたら、あのさむらいにつかまってボッコボコに………ううっ」
女「夜になると、そとでみょうな音がするの。
でも、のぞいてみてもだれもいないのよ。あれは、妖怪ね」
女「夜になると、みょうな音がするって?あたし、夜はねてるから、わからないわ」
女「このごろ、夜にみょうな音がしなくなったわ」
女「夜中に、バケモノが藤原さまのおやしきに入ってくのを見たの。
でも、こんなこといっても、だれも信じてくれないわ」
女「バケモノですって?なんのこと?」
女「藤原さまが、急なやまいでなくなったそうよ」
おばあさん「夜に出あるいちゃなんねえ。
夜は、あやかしの力が強くなるでな。人間は、そとに出ない方がいいだよ」
おばあさん「お−や、いい男じゃのう…ぽっ」
おばあさん「平和は、ありがたいのう」
男「義経さまは、この町の近くのやかたでなくなったんだよ。
やさしくて気どらない、いい人だったんだけど……」
男「義経さまって、だ−れ?」
こども「義経さまは、鎌倉の頼朝さまにさからったんだって。
だから藤原さまが、義経さまをやっつけたんだって。
藤原さまのおやしきは、この町のまん中にあるよ」
こども「藤原さま、ばんざ−い!!」



頼遠「どうやら、藤原というヤツのやしきになにかありそうだな」
北斗丸「行ってみようか」


北斗丸「こんにちは。ここは、藤原さまのおやしきですか?」
さむらい「そうだが、おまえらはなにものだ?」
頼遠「オレは源頼遠。藤原どのは、おられるか?」
さむらい「みなもと?ひょ、ひょっとして頼朝さまのお使いか!?
す、す、すぐお通しします!どうぞ、こちらへ」



藤原「ようこそ、お客人。頼朝さまは、お元気ですかな?」
頼遠「ええ、とても元気です。
ところで、今日は聞きたいことがあって来たのですが……」
藤原「ほう、なんですかな?」
頼遠「このあたりには、たくさんの妖怪が出るそうですね。
実は、頼朝さまの姫が、そいつらにさらわれてしまったのです。
おそらく、一番強い妖怪のところにいると思うのですが………
このあたりで、一番強い妖怪はどんなヤツですか?」藤
原「ははあ、なにか、かんちがいをしていますな。
このへんには、妖怪なんて出ませんよ」
北斗丸「そんなはず、ありません!町の人もみんな、いってましたよ」
藤原「町のヤツらが?はっはっは、ダメですよそんなウソを本気にしては」
法輪「ウソ?」
藤原「そうです。ためしに、もう一度聞いてごらんなさい。
きっと、本当のことをいいますよ」
北斗丸「そんな……」
頼遠「そうですか、わかりました。こちらのかんちがいだったようですね。
では、これでしつれいします」
藤原「また来てください。
ところで、一番強い妖怪といえば、やっぱりナマハゲだと思いますよ。
いえ、ここにはいませんがね。はっはっはっ……」


法輪「あの男、あやしいのう。なにかを、かくしとるようじゃ」
北斗丸「妖怪はいないなんて、あの人の方がよっぽどウソつきじゃないか。
妖怪を見たって人が、ちゃんといるのに…………
ちょうどいい、あの人にもう一度、聞いてみよう」


北斗丸「あなたは、妖怪を見たんですよね」
男「ようかい……?なあに、それ。みたことも、きいたこともないなあ……たべもの?」
法輪「ええっ、なにをいってるんじゃ!?」
頼遠「たしかに、この男は妖怪のことを話していたぞ。それなのに……」
男「ようかい……?なあに、それ」
頼遠「しまった、藤原だ!藤原にきおくふうじの術をかけられたんだ」
法輪「きおくふうじの術!?わしらが会っていた、あのみじかい時間でか!?
そんなこと、人間にできるわけがないぞ!」
北斗丸「しまった!藤原が、妖怪だったんだ!!」
さむらい「もうしわけありません。藤原さまはぐあいが悪くて、お会いできないそうです」
法輪「こうなったら、夜まで待ってしのびこむしかないかもしれんのう」



さむらい「藤原さまが、急なやまいでなくなったんだ。今、ここはあきやだよ」
男「むかしはよかったなあ。近ごろ、なんかみょうなんだよな。
妖怪は出るし、やさしかった藤原さまも、
まるで人が変わったように、つめたい人になったし……」


男「ようかいって、ようかんとにてるね。あまいのかなあ………ウフフ」
男「妖怪が、いなくなったんだよ。ふしぎな話だろ?」
法輪「ここが藤原氏のやしきじゃ。こいつが、あやしいんじゃがなあ」
火鷹「フン、じゃあしらべてみようぜ」
頼遠「どうするんだ?」
火鷹「知れたことよ。カギをこわして、しのびこむのさ」
北斗丸「そ、それじゃドロボウじゃないか!」
法輪「ホッ、おもしろそうじゃな。静かにしとれ、北斗丸」
北斗丸「だって……」
火鷹「さあ、行くぜ」
頼遠「ずいぶん、あらっぽいんだな。こういうやり方は、どうも気に入らない」
火鷹「フン、あまいぜ。そんなことを、いってるばあいじゃねえだろう」
法輪「そうじゃ。藤原の正体をあばくのが先じゃ」
北斗丸「わ、わかったよ」
法輪「おお、しまった。入り口が消えちまったぞい」
火鷹「ここから出る方法は、ヤツをとっつかまえて、聞くしかねえってことだ」
頼遠「じゃあ、ヤツを探しに行こう」
北斗丸「それにしても、これがやしきの中なのか?ひるまとは、ぜんぜんちがうぞ」
男「北のはしが古くなってあぶないから、今つくりなおしてるんだ」
男「北のはしなら、できたぜ」



つばき「わたしは、みんなの体力をすこし、かいふくさせられます。
つれていっていただけませんか?」
仲間にしますか?
つばき「ざんねんです」
つばき「がんばります」
つばきが仲間になった!
つばき「お仲間がおおいですわ。それではついていけません」



男「どうだい、この町。鎌倉や京にも負けない、すごいみやこだろう」
男「ず−っと北のはてにはさんばしが、あるんだぜ」
おばあさん「鎌倉から来なさったかい。鎌倉には、ワシよりいい女はいるかね?」
おじいさん「むかし話を聞きたいかね?」
おじいさん「そうかい」
おじいさん「十数年前のことじゃ。鎌倉の頼朝さまの使いが来てのう。
ちょうど、この町に来ていた弟の義経さまと、この町の藤原さまを倒したんじゃ。
なんでも義経さまが、頼朝さまにはむかって、藤原さまは、それを手伝っていたらしい。
義経さまは、そのときなくなったが、藤原さまはなんとかゆるしてもらい、
今の平泉があるというわけじゃ。おもしろかったかの?」
女「妖怪なんて、いないに決まってるじゃない。なんでかって?
あたしが見たことないからよ」
女「旅の方ですか。ゆっくりたのしんでいってくださいね」
少年「北西にはつがる村があるよ!」


主人「いらっしゃいませ。おとまりは50両になります」
とまりますか?
主人「またのおこし、おまちしています!」
主人「お金がたりませんよ!」
主人「またのおこし、おまちしています!」



法輪「な、なんだ!?」
頼遠「妖怪が、こんな町の中にいるなんて、変だな」
北斗丸「そんなこと、いってるばあいじゃないよ!
こいつら、オレたちをねらってるみたいだ」
頼遠「しょうがない。戦うぞ!」
法輪「それにしても、たくさんいるのう……」
なぞの声「待ちな!助だちするぜ!」
北斗丸「だれだっ!?」
火鷹「オレの名は、火鷹。どうやら、こまってるようじゃねえか。てつだうぜ」
頼遠「敵か味方かわからんヤツを、信用できるか」
法輪「そういうなよ、頼遠。手伝ってもらおう、助かるじゃないか」
頼遠「こいつが、まちがいなく味方ならな」
火鷹「フッ……信じないなら、それでもいいさ。
だが、あんたらの方がヤバそうに見えるぜ。決めるなら、早く決めることだ」
北斗丸「火鷹さんのいう通りだ。オレは信じます。助だちしてください」
法輪「わしもじゃ」
頼遠「みんな、お人好しすぎるぜ!……だが、他に方法はないな。たのむ!」
火鷹「それでいい。よ−し、待たせたな!行くぜ!」



北斗丸「ありがとうございます。助かりました」
法輪「これで信用できたろう、頼遠?」
頼遠「いいや、まだだ。なんだって、見ず知らずのオレたちを助ける気になったんだ?」
法輪「うたぐりぶかいヤツじゃなあ」
火鷹「いや、信じられないのもむりはねえ。
だがな、助けたのにはわけがあるんだ。
あんたら、さっきの妖怪どもにねらわれる心当たりは、あるのか?」
北斗丸「はい、あります。
オレたちは、頼朝さまの姫をさらった妖怪を、やっつけにきたんです」
火鷹「やっぱり、妖怪退治か。オレもそうだ。
いちばん強い妖怪を倒せば、このあたりにも平和がもどるはずだからな」
法輪「そりゃあいい。仲間になってもらえば、心強いぞ」
頼遠「本気か?」
北斗丸「本気だよ。知らん顔してもいいのに、
わざわざ、オレたちを助けてくれたんだ。この人は信用できるよ」
法輪「それに、うでもたつしのう」
火鷹「仲間にしてもらえるなら、ねがったりだ。信用してくれ」
北斗丸「いいだろう、頼遠?」
頼遠「まあな。おまえが、そうまでいうなら……」
法輪「ウム、よかったわい。よろしくな、火鷹」
火鷹「ああ、よろしく」
火鷹が、仲間になった!