泉の水をのみますか? みんなは、元気になった! あめのぬぼこを手に入れた! からっぽです! いのちのたまを手に入れた! からっぽです! 北斗丸「お……おまえは、アメノミカゲ!」 火鷹「てめえ、こんなところにかくれてやがったのか!」 アメノミカゲ「あのときは、すまなかった………ゆるしてくれ」 法輪「フン、なにをいうか。もう、だまされんぞ!」 阿古耶「そうよ!今度こそ、やっつけてやる!」 みんなは、アメノミカゲにおそいかかった! 火鷹「よし、とどめだ!」 北斗丸「みんな、待ってくれ。本当に、戦う気がないみたいだぞ」 アメノミカゲ「うう………信じてもらえないのも、ムリはない。 だが、わしはもう……おまえたちと戦うつもりは、ないのだ………」 頼遠「………どういうことだ?」 アメノミカゲ「わしは、源氏がにくかった……… いい妖怪まで、みな殺しにしようとする源氏が、ゆるせなかった……… だが、今のありさまはどうだ? わしは、源氏さえいなければ、平和にくらせると思っただけなのに……… ぬらりひょんは、すべての人間を殺そうとしている………」 北斗丸「オレたちは、樹海の村でぬらりひょんに妖怪にされた人々を見ました」 アメノミカゲ「ああ………そいつらを使って、源氏をほろぼし、 人間をみな殺しにして妖怪の天下をつくろうというのだ」 阿古耶「ひどい!」 北斗丸「………それを命じたのは、とうさん……いや、義経なんですね」 アメノミカゲ「ぬらりひょんから聞いた話だとそうらしい……… そんな方法に、わしはこれ以上、ついていけないのだ………」 北斗丸「………わかりました。信じます、アメノミカゲさん」 アメノミカゲ「ありがとう………わしはここで、おまえたちをおうえんしているよ。 どうか、義経さまをとめてくれ。それから、ケガをしたら、もどって来るといい。 わしが、治してやるからな………ほら、こんなふうに」 みんなは、元気になった! アメノミカゲ「気をつけてな……… 義経さまに会うには、ぬらりひょんを倒さねばならないだろう。 あいつには、気をつけるのだぞ」 阿古耶「ありがとう、アメノミカゲ。うたがってごめんね」 北斗丸「じゃあ、いってきます!」 アメノミカゲ「がんばっているようだな。ケガを治してやろう、それ!」 みんなは、元気になった! すさのおのよろいを手に入れた! からっぽです! せんきんたんを手に入れた! からっぽです! せいなるたまを手に入れた! からっぽです! 『一番上の兄は、水の宝を取った。 それから、二番目の兄はゆうやけの宝を、 三番目の兄は実るいなほの宝を取ったので、 下の弟には、いろがなくなってしまった』 阿古耶「なに?これ、なんのことをいってるの?」 頼遠「ひょっとしたら、そこの四つの宝ばこにかんけいあるんじゃないか」 法輪「この宝ばこには、あけるじゅんばんがあるんじゃないかのう」 |