馬頭「また、しん入りか。よし、通れ」 馬頭「待てっ!!命のにおいがするぜ。きさまら、まだ死んでいないな!?」 北斗丸「えっ」 馬頭「生きているヤツに、ここを通らせるわけにはいかねえ!」 馬頭が、おそってきた! 馬頭「ウヌッ、人間に負けるとは………む、むねん………」 北斗丸「じゃあ、ここを通してもらうよ」 馬頭「そ、そうはさせねえ………みなのもの、であえ−−−!!」 北斗丸「このままじゃ、きりがないや。早く行こう!」 北斗丸「うっ………し、しまった………」 北斗丸「イテテ……ひどい目にあったな」 法輪「まったくじゃ。ところで、ここはどこかいのう?」 阿古耶「ろうやみたい。あたしたち、つかまっちゃったんだ」 火鷹「おまけに、身ぐるみはがれちまったようだぜ。 持ちものが、すべてなくなってやがる」 頼遠「チッ!なにか、手をかんがえなければな……」 みんなは、元気になった! 北斗丸「あの社の鬼がいっていたのは、ここだな」 いのちの木「そこの少年よ……」 北斗丸「えっ!?今、しゃべったのはこの木なのか?」 いのちの木「生きているものが、こんなところにいては、いけない…… 手助けをしてやるから、早くここを出なさい」 『ぼくとう』が、ひけん『ふうりんかざん』に、かわった! いのちの木「今のわたしには、これが、せいいっぱい……さあ、早く行きなさい」 北斗丸「あ、ありがとうございます」 みんなは、元気になった! 牛頭「なんだぁ、きさまら。ここからにげだそうとしても、そうはいかねえぞ!」 牛頭が、おそってきた! 牛頭「チ、チクショウ………このかりは、きっと返してやる……」 阿古耶「早く、持ちものを取りもどそうよ」 阿古耶「なにこれ?ヘンなとびら」 法輪「かべになにか、かいてあるぞい…… ん−、どらどら……『これは、カラクリとびらである。 もんだいにこたえよ。こたえが正しければ、とびらが開く』………じゃと」 頼遠「どうする、北斗丸?」 もんだいに、ちょうせんしますか? もんだい イ:あか、あお、きいろ、みどりあお、みどり、あか、きいろ。 ロ:あお、きいろ、みどり、あかきいろ、あか、? 上の『?』には、なにが入るか? 『こんとろ−らあ』の『ぼたん』から正しいと思ういろと、同じものをえらんで、おすこと。 頼遠「さあ、どれをおす?」 阿古耶「やった!これで、持ちものを取りもどせるよ」 北斗丸「しまった、まちがえた!」 もの音を聞きつけて、敵がやって来た! 法輪「おお、わしらの持ちものじゃ!」 すべての持ちものを、取りもどした! からっぽです! 声「北斗丸………北斗丸………」 北斗丸「えっ、だ……だれだ?」 声「北斗丸………わたしの声が、聞こえますか………」 阿古耶「北斗丸を、よんでるみたい」 声「北斗丸………わたしが今から、ろうやのカギを開けます……… そこから早く、にげてちょうだい………」 声「しっぱいしたようね……… 『イ』と『ロ』は、同じやくそくで、いろがならんでいるの……… 『イ』をよく見れば、『ロ』のじゅんばんもわかるはずよ……… さあ、カギを開けてあげる……あきらめないで、がんばるのよ……」 みんなは、元気になった! 声「しっぱいしたようね……… 『イ』と『ロ』を、よく見てちょうだい…… 『イ』のあかと『ロ』のあお、『イ』のあおと『ロ』のきいろ、と、 あてはめていけば、わかりやすいでしょう……… さあ、カギを開けてあげる……あきらめないで、がんばるのよ……」 みんなは、元気になった! 声「しっぱいしたようね……… 『イ』のはじめは、あか、あお、きいろ、みどりでしょう。 そして二番目のあお、四番目のみどり一番目のあか、三番目のきいろ……… 『ロ』のはじめは、あお、きいろ、みどり、あかでしょう。 そして二番目のきいろ、四番目のあかじゃあつぎは、なにかしら……? さあ、カギを開けてあげる……あきらめないで、がんばるのよ……」 みんなは、元気になった! 阿古耶「また、あの音だ!」 声「あなたたちの持ちものは、下の部屋にかくしてあります……… でも、カラクリとびらには気をつけて……… あのとびらを開けるには、しかけてあるカラクリをとかなければなりません………」 頼遠「なんだって?」 声「気をつけて………わたしは、あなたたちを見守っています……」 北斗丸「あなたは、だれなんですか!?」 声「気をつけて………気を……つけて………」 北斗丸「あっ、待って……待ってください!」 声「……………」 火鷹「………消えた」 法輪「うつくしい声じゃったのう。だれなんじゃろうか?」 頼遠「北斗丸を、知っているみたいだったな」 北斗丸「うん………どうしてだろう?なんだか、とてもなつかしいような………?」 |