セリフ 36


 

おばあさん「北の山は、 ”ひらみつと” 山という、 昔の人が作った 人工の山なんじゃ」 
おばあさん「北の山は、 ”ひらみつと”山と いう、昔の人が作った 人工の山なんじゃ。 
中に入るための、 秘密の石板も 見つけた」 
大和丸「その石板を 貸してくれないか?」 
おばあさん「じゃあ代わりに、 頼みを聞いておくれ 
北の”ひらみつと” 山の西に、 大きな森がある。 
そこに生えている フワフワ草を、 四本取って 来るんじゃ」 
大和丸「フワフワ草? めんどくせえなあ、 自分で行けば……」 
おばあさん「取って来なければ、 石板は 貸してやらんぞ」 
おばあさん「フワフワ草を 四本じゃ。 それまで、 石板はおあずけじゃ」 
おばあさん「おお、 それはまさしく フワフワ草! さあ、 こっちにおよこし」 
フワフワ草を、 渡した! 
大和丸「約束だろ、石板!」 
おばあさん「気の短い子じゃなあ」 
おばあさん「フワフワ草で、魔法の 酒を作ったんじゃ。 
”ひらみつと” 山の中には、燃える 川があるそうな。 
人間にはあつくて たえられんが この酒を飲めば、 平気じゃ。 おまえたちにやろう」 
十郎太「いいんですか!?」 
おばあさん「わしも、本当に ”ひらみつと”山が 人工の山じゃと、 確信したいのじゃ」
冬夜「ああ、オレたちが かくにんしてくるよ」 
おばあさん「酒の効果は、階段を 上るか、下りるか すると切れるぞ。 気をつけて 使うんじゃよ」 
大和丸「ありがとう、 ばあちゃん!!」 
”古い石板”を、 もらった!! 
”フワフワ酒”を、 もらった!! 
おばあさん「気をつけて 行くんだよ」
 
男「カミさんと、ケンカ しちゃってさあ」 
女「あやまってくるまで、 許さないんだから!」 
冬夜「うーん…… 夏芽………… ムニャムニャ」 
冬夜「……なんだ、 かわやか?」 
大和丸「起こしちまったか? ごめん」 
冬夜「いや……それより 気になることが あってな。 
滝の洞窟の男について、 ”天下五剣”の いっていたこと なんだが」 
大和丸「おまえ…… ”童子切り”だっけ。 ヤツらのこと、 知ってるのか!?」 
童子切り『はるかな昔に、 聞いたことがある。 
地下に住み、人間と 同じかそれ以上の 知能を持ちながら、 滅びてしまった 古代の一族のことを…』 
冬夜「それが、ヤツらだと いうのか!?」 
童子切り『ハッキリとは いえんがな……』 
大和丸「滝の底の遺跡は、 あいつらの 町だったのかな。 でも、どうして 滅びたんだろう?」 
童子切り『わからん。 しかし、なにかに 攻め滅ぼされて…… というわけでは、 なさそうだ』 
大和丸「そっか……」

「わーーーいっ!!」
「お帰りなさーい!!」 
大和丸「なんの騒ぎだ!?」 
冬夜「見てみるか」



女将「うちに泊まりますか? 金20になります」 
女将「そうですか」 
女将「ひやかしですかい 帰ってくだせい」 
女将「うちに泊まりますか? 金20になります」 
女将「そうですか」 
女将「あっ、 手配書のヤツらだわ!! お役人さーん!!」 
敵が、 おそってきた!! 
道具屋の主人「いらっしゃいませ!」 
道具屋の主人「またご利用ください」 
道具屋の主人「将軍からの命令で、 あんたらとは、しょうばいできないよ」



ひふみ「うう、 ゆうまさん…… シクシク」 
十郎太「泣かないで…… なにがあったのか、 話してごらん」 
ひふみ「ゆうまさんが、 お侍に連れて行かれた まま帰ってこないの… クスンクスン」 
夏芽「ゆうまさんって、 あなたの恋人?」 
ひふみ「大切な人よ…… メソメソ」 
夏芽「大和丸、 ゆうまさん 助けてあげよう!?」 
冬夜「夏芽は、 なんてやさしい心の 持ち主なんだ!」 
十郎太「ゆうまとは、 剣山にくわしいという 人の名だ。 
何者かが”霊穴”を 狙っているなら、 放ってはおけない!」 
ひふみ「ゆうまさんは、 一番大きな家に 連れて行かれたの。 あの人を助けて」 
大和丸「わかった、行くぜ」 
ひふみ「ゆうまさんは、 一番大きな家に 連れて行かれたの。 あの人を助けて」 
女「あなたたち、 どこから来たの?」 
女「最近風もないのに ゆれる木があるのよ お化けがいるのかな」 
少年「剣山には、 何か大切なものが 隠されて いるんだって」 
男「新しい、 この国の夜明けは 近いよ!」 
夏芽「あれっ、ひふみさん? ゆうまさんが、 帰って来たのよ!」 
ゆうま「ただいま、ひふみ。 やっと帰って 来られたよ」 
夏芽「そのネコちゃんも、 ひふみって 名前なの!?」 
ゆうま「同じ名って、 うちのひふみは、 こいつだけだけど」 
十郎太「と…… いうことは……?」 
冬夜「マ、マジかよ……」 
ゆうま「でも助かったよ、 ありがとう。 お礼に、剣山の秘密を、 教えてあげよう。 
剣山のてっぺんの 大岩に、五つの秘宝を はめ込むと、 秘密の通路が 開くらしいよ。 
中に、どんな財宝が あるのかは、 知らないけど」 
大和丸「五つの秘宝だって!?」 
ゆうま「この村の東に、 五ツづかというつかが あってね。 
それぞれ、一つずつ 秘宝が隠されて いるんだって。 
でも、隠されている 通りの配置で 置かないと、大岩は はんのうしないん だそうだ」 
十郎太「東の五ツづかか、 わかった。 ありがとう」 
ゆうま「オレを助けてくれた あんたたちに、 財宝を手に入れて ほしいからね」 
ひふみ「にゃあ♥」 
ゆうま「秘宝が隠されている、 五ツづかの配置通りに 置かないと、 剣山の隠し通路は 開かないらしいよ」