セリフ 32



出雲村 
いずもむらだよ!! いずもむらだよ!! 
男「才神の人たちは、 このあいだ妖怪に おそわれて…… みんな殺された ようだぜ」 
男「妖怪は、 西の方へ 歩いていったぜ」 
男「夏芽ちゃん、 生きていたのかい!!」 
男「冬夜さん、 ひさしぶりだね」 
男「そうか、冬夜さんが… 将軍を裏切った んだから当たり前だ」 
女「才神の家は、 これでおしまいね…」 
少年「妖怪が村を おそったんだ。 怖かった……」 
少年「高価なものをほしがる カッパがどっかに いるんだって おかしいよね!」 
ろうにん「妖怪が来たとき、 わしがいれば、 追い払って やったものを。 無念じゃ……」 
ろうにん「きりすてごめん」 
金100を 手に入れた! 
侍「この村は、せっしゃが 守ってみせる!!」 
侍「きりすてごめん」 
金400を 手に入れた! 
少女「妖怪、また来る?」 
大和丸「この床、 なんか変だぞ」 
十郎太「隠し通路か!!」 
夏芽「ねえ、今日は ここで泊まらない?」 
泊まりますか? 
大和丸「またにしようぜ」 
夏芽「そう……残念だな」 
大和丸「まあ、いいか」 
夏芽「ありがとう、 大和丸」 

春鬼「ヒュウ、 やるなあ兄貴」 
冬夜「感心してないで、 おまえもやってみろ」 
春鬼「へいへい」 
青秋「まあまあだな。 いつの間に れんしゅうを つんだんだい」 
春鬼「へへっ、 まあ俺様もやる ときゃやるって事よ」 
夏芽「術のおけいこしてる! あたしも入れて」 
春鬼「おまえにゃ早えよ」 
夏芽「そんな事ないもん」 
青秋「十六才になるまでは、 修行を 始められないんだ。 夏芽も 知っているよね」 
冬夜「夏芽は術なんて 覚えなくていい。 
一生、俺が 守ってやるからな。 嫁になんか 絶対にやらん!!」 
夏芽「なんで そうなるのよっ!」 

夏芽「お帰りなさーい! はな嫁さん きれいだった!?」 
青秋「ああ、 きれいだったよ」 
夏芽「いいなあ。 あたしも早くはな嫁 いしょう着たいなあ」 
冬夜「じょ、じょうだん じゃない! 夏芽は嫁には やらんぞ。 
どうしてもというなら、 この俺を 倒してからだ!」 
夏芽「なによ、それえ?」 
春鬼「そうだよな。 才神の女を嫁に しようってんなら、 それなりの覚悟が いるよな。 
俺とも勝負して もらうぜ」 
夏芽「もう、冬夜兄さんも 春鬼兄さんも、 いいかげんに してよねっばかっ」 
冬夜「あっ、 夏芽ーーーーっ」 
青秋「またおこらせる。 まったく、二人とも」 
春鬼「じゃあ青秋兄貴は、 夏芽がどっかの 馬のほねに連れて かれてもいいのかよ」 
青秋「いや、それは…… いちおう、私と 術勝負をして もらわないと…… いけないとは思う…… けど」 
春鬼「ほれ見ろ」 

冬夜「もう、ここでいいぞ」 
青秋「村外れまでおくるよ、 兄さん」 
冬夜「いや、いいって。 るす中の事は、 頼んだぞ」 
春鬼「おう、まかせとけって。 冬夜兄貴は、 心置きなく 修行して来てくれよ」 
夏芽「………………」 
春鬼「何だ、泣くなよ夏芽。 冬夜兄貴の旅立ち、 邪魔するのか」 
夏芽「泣いてないもん。 何よ、ばか春鬼!」 
春鬼「何だと、 兄貴に向かって!」 
冬夜「夏芽、元気でな」 
夏芽「知らない。 病気になっちゃうかも。 ケガとかするかもよ」 
青秋「夏芽、兄さんを 困らせてはだめだよ」
冬夜「才神家を継ぐ人間には、 武者修行の旅が 定められているんだよ。 
終わったら、 すぐ夏芽のところに 戻ってくる」 
夏芽「いいもん、別に。 冬夜兄さんなんか いなくても平気よ」 
春鬼「夏芽、おめーなあ!」
冬夜「いいよ、春鬼。 じゃあ、行くな」 
夏芽「…………兄さん!」 
夏芽「冬夜兄さん、 早く帰って来てね。 早く帰ってこないと、 きらいに なっちゃうから」 
冬夜「夏芽…… わかったよ」 
青秋「さあ、帰ろう」 
夏芽「……うん」 

冬夜「ただいま、夏芽! まだ、きらいに なってないよな!?」 
夏芽「あれ…… 今の、夢?」 
冬夜「なんだか、 なつかしい夢を 見たような……?」 
大和丸「さあ、行こうぜ」 

夏芽「あれ…… 今の、夢?」 
大和丸「さあ、行こうぜ」 

あやしび「わっ! 見つかっちゃった!」 
夏芽「なんでこんな所に 妖怪がいるの もしかして……」 
大和丸「かくご!」 
あやしび「まって、まってよ あたいの話も 聞いてちょうだい」 
あやしびの話しを 聞きますか? 
大和丸「話しなんか 聞いてられるか!」 
大和丸「とりあえず 話だけは聞いて やろうじゃないか」 
あやしび「あたい弱いから 妖怪仲間にすぐ いじめられてここで ひっそりと すごそうと思ったの」 
大和丸「じゃあここを おそったのはおまえ じゃないんだな」 
あやしび「はい、あたいそんな ことできません」 
大和丸「だとよ、 どうする夏芽」 
夏芽「もういいわ この子も大変だった みたいだし、 
もしよかったら 私たちの作った 妖怪の村に来れば かんげいするよ!」 
あやしび「ありがとう あたい、うれしいわ」