セリフ 2


ちゃんどらは”つづらのかぎ”を つかった 



ときは さかのぼるここに ひとり かのこっとうひんと ふかくかかわる せいねんがとうじょうする 
せいねんのなは せいしろう 
あかごのころ じんじゃのけいだいで ないているのを いまのははに ひろわれた 
かれはうまれつき ふしぎなちからをもっていた 
そのため ”かみのこ”ではないかとうわさされた 

せいしろうのはは「おかえり せいしろう きょうも みなさんの おやくにたってきたんだね 
つかれただろう? もう おやすみ」 
かよ「かよねえ やさしい にいさまがだいすきよ♥」 
びょうきのこども「う−ん う−ん くるしいよう」 
むすこが びょうきで くるしんでいます 
せいしろうさまの”ほうじゅつ”でなんとか ならないでしょうか? 
おれ げんきになったよ! 
ありがとう やはり あなたさまはかみさまの みこです 
まひしているろうじん「きゅうに じびょうが でてのう 
からだが”まひ”してうごけなくなってしまった 
あんたの”ほうじゅつ”で まひをすか−っと なおせんかなあ?」 

はいっては ならん! 

ろうじん「おお らくになったぞ!」 
あんたは やさしいおひとだ 
おとこ「おお せいしろうさんいいところへきてくれた 
じつは むすめが ゆくえふめいになってしまったんだ 
あんたの ”ぜいちく”で うらなってくれんか?」 
おとこ「そうか つめたいなあ」 
おとこ「むすめを さがしてくれるか?」 
おとこ「ありがとう せいしろうさんならひきうけてくれるとおもったよ」 
おとこ「むすめは みつかりましたか?」 
せいしろう「では ”ぜいちく”で うらなって みましょう  
むっ むすめさんは あしょるから”きた”のほうがくとでた!」 
せいしろう「むすめさんは あしょるのきただ」 
おとこ「あんたは きせきをおこす かみのこだって ゆうめいな せいしろうさんだね」 


さるがみ「なんだぁ おまえはぁ? おれはぁ おとこになんかぁ きょうみがねえぇ かえれえぇ!」 
せいしろう「おまえが にんげんのむすめをさらったことは わかっている むすめを かえすんだ!」 
さるがみ「おれのぉ よめっこだぁ わたさねぇ おめえなんかぁ くってやるぅ!!」 
さるがみ「ぐえぇえぇ−!」 
せいしろう「さあ もう だいじょうぶですいえに おかえりなさい」 
むすめ「ありがとうございました!」 
さるがみ「なんだぁ おまえはぁ?あっちいけえぇ!」 
かよ「にいさまが いないあいだに おさむらいさんが きたわ 
いないっていったら さがしてみるっていってたわ」 
さむらい「もしや かみのことして ゆうめいなせいしろうどのではないか?」 
さむらい「そうか ひとちがいか・・・・」 
さむらい「もしやせいしろうどのでは?」 
さむらい「おお やっと みつけたおたくに いったのだが いないようだったのでな」
せいしろう「なんの ごようでしょう?」 
さむらい「わがとのが おぬしのちからをかって ぜひ ”かしん”にと しょもうだ 
すごいしゅっせだ うれしいだろう?」
せいしろう「は? はあ・・・・」 
さむらい「とにかく しろにきてもらうぞ」 

とのさま「どうじゃ わしのかしんにならんか?」 
とのさま「よくぞ しょうちしてくれた! 
よいか これからおまえは このじょうかまちに とどまり
わしのため”だけ”に はたらくのじゃ 
そとに でることもこきょうにかえることも ゆるさん よくおぼえておけ」 
せいしろう「!? ・・・・・・・・・・」 
とのさま「なにいぃっしょうちできぬと もうすか! ふん ならば かってにするがいい!」 

やくにん「とのさまは きにいったものは めのとどくところに おいておかないときがすまないのだ 
きのどくだがそとにだすわけにはいかん」 
せいしろう「かあさまと かよはどうしているだろうか・・・・」 
かよ「ねえ にいさまは もう かえって こないの? さみしいなあ」 
せいしろうのはは「こんないえから おやくにんがでるのは すごいことだからねえ がまんしなければ」  
かよ「あの おとのさま わがままだわ!」 
せいしろうのはは「これっ おとのさまだって ひとのこ いつか かえしてくださるでしょう」 
やくにん「そとにだすわけには いかん」 
せいしろう「きみは さるべつむらの・・・・」
おんな 「せいしろうさまどうか むらに おかえりください 
ははうえや かよさんもしんぱいしています それに びょうにんも」 
せいしろう「しかし・・・・」 
おんな「あなたは わたしたちよりけんりょくのほうが たいせつなのですか?」 
せいしろう「わかった とのにかけあってみよう」 

とのさま「なんのようじゃ?」  
せいしろう「こきょうに かえしていただけないでしょうか? いちどだけでいいのです」  
とのさま「なにぃ! きさま そんなにかぞくが だいじか!?」  
せいしろう「おそれながら それは ひととして あたりまえのことと ぞんじますが・・・・」
とのさま「ふん ならば かってにせい!」 
せいしろう「ありがとうございます」 
とのさま「ものども あやつのさきまわりをしてさるべつむらへ いけい!!」 
かしん「ははぁ!」 
せいしろう「かよ! しっかりしろ!いったい なにがあったんだ!?」  
かよ「おおぜいの おさむらいがきてむらをおそったの 
みんな ころされたりつれていかれたりしたわ かあさまも・・・・ううっ 
でも  しぬまえに にいさまにあえて  よ・・・・かっ・・・・た・・・・」
せいしろう「かよ−−−!!!」 


とのさま「おお せいしろうもどってきたか」 
せいしろう「しらじらしいことをいうな!むらをおそわせたのは おまえだな」  
とのさま「ふんっ おまえのだいじなむらびととやらを しょぶんしたら どんなかおをするかとおもうてな」 
せいしろう「きっさまぁ! そんなことで・・・・ いのちを なんだとおもってるんだ!」
とのさま「こやつは ”きょうじん”だ! つれていけ」 
とのさま「むっ なんだ?あっ せいしろうがいない! さては じゅつをつかいおったか!?」 


せいしろう「ここは・・・・?」
さぐめ 「ほほほ・・・・ わたくしのつくりだしたくうかんにございます」 
せいしろう「だれだ!」 
さぐめ「そう けいかいすることはありません わたくしは みかたでございます 
しろのとのが にくいでしょう?」
せいしろう「だったら どうだというんだ!」 
さぐめ「ふくしゅうしたくはないですか?」 
せいしろう「ふんっ けんりょくしゃなど みな おなじだろう やつをたおしたところで おなじこと」 
さぐめ「ならば みずから このよを おさめ りそうのみやこを きずこうではありませんか 
あなたさまには そのちからがじゅうぶんに ございます」 
せいしろう「ふっ ばかな・・・・」 
さぐめ「わたくしが そのきになるおまじないを してさしあげましょう」 
せいしろう「なにを・・・・ぐうぅ ぐわああぁぁ!」 

せいしろう「わたしは すべてをさとった!わたしに ついてまいれ」 
さぐめ「はっ! かしこまりました ”わかひこ”さま」