セリフ 1

からくりやえもん「じつは あのあと こわれたのじゃがまたなおしたのじゃ 
こんどは だいじょうぶ・・・・ だとおもう」 



ときわまる「なあ じいちゃん
まえから きになっていたんだけど うちのくらには なにがあるんだ? 
そろそろ おしえてくれたっていいだろ?」 
ときわまるのそふ「だめじゃ わしに おむかえがきたらおしえてやる そういうきまりじゃ」 
ときわまる「ちえっ・・・・」
ときわまるのそふ 「・・・・さて わしは みせばんでもするかな」 
おれのいえには「あかずのくら」がある
おかしなちからで ふういんされているらしく
あけかたは だいだい ほんけでいちばん えらいものにしかうけつがれないそうだ
おやじとおふくろは ちいさいときに あのよへいっちまったから 
じいちゃんのつぎは おれのばんというわけだが 
おれは ちいさいときから あのくらが きになって きになって しかたがなかったんだ・・・・ 

ときわまるのそふ「いらっしゃいまし」
おとこ 「ここには すごい こっとうひんが あると きいてきたんだが なにか ほりだしものでも」
ときわまるのそふ「では このかけじくなどは いかがかな?」 
おとこ「・・・・ほう すばらしい!」 
おとこ「ひとめできにいった! いただこう」
ときわまるのそふ 「ありがとうございます」 
ときわまるのそふ「ふむ えらくかんたんなおきゃくじゃったわい」 
おんな「なにか ほりだしものは?」
ときわまるのそふ 「それなら これなどは・・・・」 
おんな「いえ くらのなかに すごいものが ねむっているって うわさが・・・・」 
ときわまるのそふ「いや あのなかのものは わけありでおみせできませんのじゃ」 
おんな「すこしだけでも・・・・」 
ときわまるのそふ「すまんが それは できんのじゃ」 
おんな「ごうじょうな じじいだ いためつけてでも みせてもらう!」 
ときわまるのそふ「き きさまは!?」 
ときわまるのそふ「ぎゃああぁぁ−!」 
ときわまる「じいちゃん!?」 
ときわまる「じいちゃん しっかりしろ!」 
ときわまるのそふ「うう・・・・おまえに くらのあけかたをつたえるときが きたようじゃ」 
ときわまるのそふ「これが あのくらのかぎじゃ
かぎのくぼみに”ひすいのたま”を はめこむのじゃ 
ひすいのたまは てらのさいせんばこにかくしてある・・・・ごほっ・・・・ 
だが よいか けっして くらをあけてはならんぞ 
ほかのものが あけないようにまもるのが おまえのやくめじゃ わ・・かっ・・た・・・・な」 
ときわまる「じいちゃん? じいちゃん!」  
くらのかぎを てにいれた 

そして ひとつきご・・・・ 
ときわまる「やっぱりこれだけじゃ あかないや」 
ひすいのたまを はっけんした!
ときわまるはひすいのたまを くらのかぎに はめこんだ  
ひすいのかぎを てにいれた 
はこのなかから するどい”き”がはっせられた 
ときわまる「そとへいくよりくらが きになるなあ」 
ときわまる「じいちゃんは あけちゃいけないっていったけど ちょっと のぞくぐらいなら・・・・」 
さぶ「よう ときわまる!ひさしぶりだな」 
ときわまる 「わあっ!」 
ときわまる「ああ びっくりした おじさんかなんのようだよ 
いままで あんまりよりつかなかったくせに 
いっとくけどじいちゃんの いさんなんか ないぜ」 
さぶ「そう いやみをいうなよ おまえを しんぱいして きたんだぜ 
へへへ それより おじさんも くらのなかを みたいなあ」 
ときわまる「だ・・・・だめだよ じいちゃんに あけるなっていわれてんだ」
さぶ 「けっ おまえだって さっきのぞこうと してたんだろうが」 
ときわまる「いや・・あの それは・・・・」 
さぶ「なあ みせろよ」
ときわまる 「だめったら だめ!」 
さぶ「ほう そうかいじゃ おれは くらのまえで みはりばんでも していてやるよ 
ほんけだけに くらのせきにんをおっかぶせるのは ふこうへいだもんな ありがたいだろ?」 
ときわまる「ようがないなら かえってよ」
さぶ 「なかが みたいんだろう? でも だめだぜ おれはみはりだからな それとも・・・・」 
ときわまる「それとも?」 
さぶ「おれと なかをみるかい?」 
さぶ「けっ ごうじょうなやっちゃ さて しっかり みはらなきゃなっと」 
ときわまる「・・・・・・・・・・」 
さぶ「おう はなせるじゃん」
ときわまる 「のぞくだけだよ」 
さぶ「はやく あけてくれよ まってるんだからさあ」 
ときわまるは ひすいのかぎをつかった とびらのふういんが とけた! 
さぶ「すげえ! おたからのやまだ いさんが ねえなんて
ここにあるじゃねえか うれば おおがねもちだ」 
ときわまる「おじさん のぞくだけだってば」 
さぶ「おまえ ひとりじめするきだな? おれだって もらうけんりはあるはずだ!」 
ときわまる「そんなんじゃないよ ここのものは さわっちゃだめだって じいちゃんが・・・・」 
さぶ 「うるせえ!」 
ときわまるがきをうしなっているあいだに
さぶによって ほとんどの こっとうひんがぬすみだされてしまった・・・・ 

と とつぜん ききなれない こどものこえがひびいた 
こどものこえ「あけてくれ− あけてくれ−!」 
ときわまる 「う・・・・う−ん」 
ときわまる「あ−あ のこったのは これだけか  それにしても さっきのこえはなんだったんだ?」  
こどものこえ「ふい− やっとでられるぞ おまえ このくらのあたらしい しゅじんだな」  
ときわまる 「へっ???」 
ときわまる「おまえ なにもんだ?」
こども 「われは くらぼっこだぞ このくらのばんをしてる ようかいだぞ
おまえ なんにも しらないんだな」  
ときわまる「なんだとお!」
くらぼっこ 「まあ きけ ここにあったものには ”まもの”が ふうじられてたんだぞ 
はやく とりもどさないと たいへんなことになるぞ!」 
ときわまる 「そんなこと きゅうにいわれても・・」 
くらぼっこ「おまえのせきにんだぞ!」
ときわまる 「おまえだって ばんにんなんだろ?」 
くらぼっこ「それはそうだが
ぬすっとを やっつけようとおもったら はんたいに はこにおしこめられたぞ ゆだんしたぞ」 
ときわまる 「ちえ だらしねえの」
くらぼっこ「むっ それは おあいこだぞ!」 
ときわまる「それより あれを とりもどさないとたいへんなんだろ?」 
くらぼっこ「そうだぞ ものわかりいいぞ!」
ときわまる 「じいちゃんにも わるいもんな」 
こうして ときわまるとくらぼっこはのろわれた こっとうひんを さがしてたびだつこととなった 
このできごとは このものがたりのすべての はじまりであり
かれらのみならずさまざまなひとびとを まきこむことになるのである・・・・