天地丸
「せんにんさま みやこで なにが
おこっているのか おしえてください」
がませんにん
「わしは よをすてた みのうえ
いまは こうして かわいい
がまたちと ひっそり くらして
いるのが いちばん あっておる
かかわりあうのは ごめんじゃよ」
天地丸
「そんなこと いわずに たのむよ」
がませんにん
「・・・・・・」
天地丸
「だまりこまないで たのみますよ」
がませんにん
「いやじゃ」
天地丸
「おねがいしますってば−」
がませんにん
「なんど たのんでも むだじゃ」
天地丸
「ちえっ けち・・・」
がませんにん
「その とおりじゃ」
天地丸
「このとおり この天地丸
いっせい いちだいの おねがいだあ」
天地丸は ついに どげざした
がませんにん
「しかたがない わしの おおがまに」
かったら かんがえても よい」
おおがまが あらわれた
ほう がまを みただけで にげだすと
おもったが たおして しまいよったか
やくそくは やくそくじゃ はなそう
がませんにん
「なにが ききたいのじゃな？」
天地丸
「すざくもんに すくう おにに ついて ききたい」
がませんにん
「うむ あやつらには たいりくから
きた おやだまが いるらしいのじゃ
どうも このくにを ほくじょう
している ようじゃな」
天地丸
「みかどの きさきに ついては？」
がませんにん
「うむ わしには よく わからん」
もう はなすことは なにもない